執筆:EugeneAmnis
関数説明|合計,個数を求める
これから数回に分けてよく使用する関数について説明をして行きたいと思います。今回は合計、個数を求める関数です。 Excelでもっとも使用されるといっても過言では無いと思います。
ただ合計、個数を求めると言っても、Excelには多くの機能があるので、よく使用するもので汎用性のあるものを列挙して行きます。
数値を合計するもの|SUM
=SUM(合計範囲)
もしかしたら。Excelで初めて入力する関数No.1かもしれません。指定された範囲のセルの数値を合計します。引数にはセル番地、範囲、数値を指定します。
例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 3 | 1 | 1 |
2 | 2 | 4 | 1 |
3 | 6 | 5 | 1 |
4 | 9 | 2 | 1 |
5 | 1 | 7 | 1 |
=SUM(A1:C5)=45 範囲で指定
=SUM(A1,B2,C3)=8 セル番地で指定
=SUM(35,70,5)=110 数値を直接入力
基本的に範囲を選択すると合計などの情報はExcelに表示されます。
条件によって合計する数値を変更するもの|SUMIF
=SUMIF(検索範囲、検索条件、合計範囲)
検索範囲と検索条件を指定して、一致した行の合計範囲の数値を合計します。検索条件は倫理記号を使用する場合は” “で囲みます。
例
A | B | |
---|---|---|
1 | 3 | 1 |
2 | 2 | 4 |
3 | 6 | 5 |
4 | 9 | 2 |
5 | 1 | 7 |
=SUMIF(A1:A5,"<3",B1:B5)=11 A列で3未満のものだけ合計する
=SUMIF(A1:A5,"=6",B1:B5)=5 A列で5に一致するのものだけ合計する
=SUMIF(A1:A5,"<>9",B1:B5)=17 A列で9に一致しないのものだけ合計する
検索条件指定例
=SUMIF(A1:A5,"<"&A1,B1:B5)=11 A列で3未満のものだけ合計する
=SUMIF(A1:A5,A3,B1:B5)=5 A列で5に一致するのものだけ合計する
検索条件は数値だけでなく、文字でも使用可能です。
複数の条件によって合計する数値を変更するもの|SUMIFS
=SUMIFS(合計範囲,検索範囲1、検索条件1、検索範囲2、検索条件2、・・・)
検索範囲と検索条件を指定して、一致した行の合計範囲の数値を合計します。合計範囲と検索範囲は同じ表でなければなりません。 SUMIFと違って、合計範囲を先に指定します。条件はANDとなります。
例
A | B | C | |
---|---|---|---|
1 | 3 | 1 | 6 |
2 | 2 | 4 | 1 |
3 | 6 | 5 | 2 |
4 | 9 | 2 | 0 |
5 | 1 | 7 | 5 |
=SUMIFS(C1:C5,A1:A5,">3",B1:B5,"=5")=2 A列で3以上で、B列で5の行のみを合計する
数値が入力されているセルの個数を求めるもの|COUNT
=COUNT(範囲)
範囲を指定すると、数値、シリアル値の入っているセルの個数を返します。(セル参照の場合) 引数に直接入力する場合とセル参照する場合とで、結果が変わります。ここではセル参照のみを例とします。
例
A | B | |
---|---|---|
1 | 種類 | 値 |
2 | 数値 | 7 |
3 | 倫理 | true |
4 | シリアル値(日付) | 2018/01/24 |
5 | 文字 | AAA |
6 | 空白 | |
7 | エラー | N/A |
=COUNT(B1:B7)=2 B2とB4のみが計数されている
空白以外のセルの個数を求めるもの|COUNTA
=COUNTA(範囲)
範囲を指定すると、空白以外のセルの個数を返します。(セル参照の場合) 引数に直接入力する場合とセル参照する場合とで、結果が変わります。ここではセル参照のみを例とします。
例
A | B | |
---|---|---|
1 | 種類 | 値 |
2 | 数値 | 7 |
3 | 倫理 | true |
4 | シリアル値(日付) | 2018/01/24 |
5 | 文字 | AAA |
6 | 空白 | |
7 | エラー | N/A |
=COUNTA(B1:B7)=5 B6以外が計数されている
空白のセルの個数を求めるもの|COUNTBLANK
=COUNTBLANK(範囲)
範囲を指定すると、空白のセルの個数を返します。
例
A | B | |
---|---|---|
1 | 種類 | 値 |
2 | 数値 | 7 |
3 | 倫理 | true |
4 | シリアル値(日付) | 2018/01/24 |
5 | 文字 | AAA |
6 | 空白 | |
7 | エラー | N/A |
=COUNTBLANK(B1:B7)=1 B6のみが計数されている
条件に一致したセルの個数を求めるもの|COUNTIF
=COUNTIF(範囲,検索条件)
範囲と条件を指定すると、条件に一致するセルの個数を返します。検索条件は倫理記号を使用する場合は” “で囲みます。
例
A | B | |
---|---|---|
1 | 品名 | 数量 |
2 | ABCチップ | 7 |
3 | 凝固剤ABC | 12 |
4 | DEF塗料缶 | 24 |
5 | ABC塗料缶 | 5 |
6 | 高級DEF溶剤 | 3 |
7 | カブ | 35 |
8 | カブ | 23 |
=COUNTIF(A1:A8,"=カブ”)=2 A列のカブと入力されているセルのみ計数している。
ワイルドカードを使用することもできます。*は任意の複数文字、?は任意の1文字。
例
A | B | |
---|---|---|
1 | 品名 | 数量 |
2 | ABCチップ | 7 |
3 | 凝固剤ABC | 12 |
4 | DEF塗料缶 | 24 |
5 | ABC塗料缶 | 5 |
6 | 高級DEF溶剤 | 3 |
7 | カブ | 35 |
8 | カブ | 23 |
=COUNTIF(A1:A8,"=A*")=2 A列で先頭がAで始まるものを計数している
=COUNTIF(A1:A8,"=*缶")=2 A列で後尾が缶で終わるものを計数している
=COUNTIF(A1:A8,"=??????")=4 A列で文字数が6文字のものを計数している
=COUNTIF(A1:A8,"=ABC?")=0 A列で先頭がABCで始り、文字数が4文字のものを計数している
=COUNTIF(B1:B8,"<10")=3 B列で数値が10未満のものを計数している
ここで紹介したもの以外にもDSUMなどがありますが、ここに明記したものだけでも多くの作業をこなすことができます。