Excelプリント術

October 12, 2023
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Excelプリント術

Excelで作業したことのある人は共感していただけると思いますがExcelで印刷物を作成する作業は鬼門です。ページ数が増減する、文字などがきれている、印刷物のバランスが悪いなどに悩まされた経験がある人は多いのではないでしょうか。

かつて、2交代制の会社員をしていたときに深夜12時過ぎてもExcelの印刷がうまく行かずに会社に残っていた別部署の課長(課長職に夜勤はなかった)が、たまたま近くを通った筆者を捕まえ、目がシュバシュバの状態で愚痴を聞かされる経験をした覚えがあります。

そんな悲しい会社員の助けになればと筆者が印刷物をExcelで作成する際に意識していた小技を公開します。

Excelが印刷を苦手とするわけ

OSによる違いや印刷を意識していないレイアウトによる問題も存在しますが、基本的には画面上で表示と印刷での原理の違いによる使用単位の違いが大きいと言えます。画面上ではpixel、印刷ではdpiという単位を使用しますがその変換で表示可能な範囲にズレが発生しているのが大きな要因だと考えています。

ズレ対策としては表示範囲の広い画面上で余白を大きく取る必要が出てきます。

具体的な対策

ズレ対策に余白を大きく取ることが必要と先に書きましたが、全てのセルでその対応をするのは大変ですし、手数が増えればミスも多くなることが予想できます。その手数を少しでも少なくするためにここでは印刷を最初からすることがわかっているシートとそうでないシートで対策を分けます。まずはそうでないシートから始めます。

非印刷目的のシート

このシートは主にダッシュボードのような情報の集約と解析結果の表示を目的としたものが多いかと思います。このようなシートでは印刷時の見た目より、必要な情報がわかるかが重要になってきます。このようなシートでは以下の対策をお薦めします。

リストなどでもそうですが印刷を考えていないレイアウトでは構造上、きれいな印刷をすることが難しいので、印刷オプションを多用するのは重要です。基本は縮小印刷をし、見づらい部分は別途でその部分を印刷したものを渡すのが無難だと思います。どうしてもきれいな印刷をしたいのなら、新しく印刷レイアウトを考慮したシートを作成しましょう。

印刷目的のシート

ここからが本番です。印刷を目的としたシートでは以下の対策をお薦めします。

どうしても長くなる文章に対してはセルの設定で折りたたんで表示を使うことが出てくると思いますが、セルの高さは触らず、セル結合を利用して対処すべきです。長年の経験でセルの高さを触ってしまうと収集がつかなくなります。

表をメインとする印刷物ではまず、表を作成後にレイアウトを決定していきます。

以上を意識して作成したのが以下の印刷物です。単純なものですが最低限の品質は保っているのではないでしょうか。基本的には箇条書きの文書にはExcelが向いていると思います。逆に長文の文書ではWordなどを利用したほうが効率的です。どちらにせよ時間はかかります。

基本的なことですが、印刷プレビューは多用しましょう。

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