執筆:EugeneAmnis
Excel 2019 for Mac VBE での日本語入力
Excel for Mac の VBA 開発で一番プログラマ泣かせなのは開発環境である VBE です。関数が使えないなどは OS の違いもあるので仕方がないかと思えますが、Android Studio や NetBeans と比べると(私は製造業を14年経験しているので扱っていた工作機械や測定機器に比べ大分マシとは言え、)開発環境が少し使いづらいように思えます。使いづらいのは百歩譲って良しとしても、日本語入力に癖があるのは否めません。
今回は過去のExcel for Mac を振り返りながら、Excel 2019 の VBE 日本語入力について書いていきたいと思います。
Excel 2011 for Mac
癖はすごかったですが一応入力できました。日本語入力の際は画面下部にダイアログが表示されて、そこで入力確定のものを転送している感じでした。尚、予測変換に TAB を使うと VBE にインデントが追加されるので慣れるまでイラッとしてました。(今回、画像を撮るために久しぶりに入力したらやっぱりイラッとしました。)
Excel 2016 for Mac
今のバージョンアップしたものはわかりませんが、少なくとも初期のものは日本語入力できませんでした。メモか何かに入力後にコピーし、貼り付けをする必要がありました。当時は Excel 2011 でコーディングし、Excel 2016 でデバッグをするを繰り返していました。FormeCollector が完成した時点で速攻でアンインストールしたのを覚えています。このときから Excel for Mac の VBA から距離を取り、Windows版と LibreOffice版に開発に集中しました。
Excel 2019 for Mac
日本語入力はできるようになりました。Excel 2011 for Mac のアップデートと言った感じですが悪くはありません。時折カーソル位置が半角ずれたようになりますがすぐに直ります。予測変換で TAB も使えます。
VBE内のキャレットズレ問題に関してはこちらで)解決法を紹介しています。
Excel for Mac の VBE は日本語入力との格闘だったなとしみじみ感じました。特に Excel 2016 は酷かった。もう触りたくないと本当に思いましたが、おかげで Windows版の快適さとMac版との違いを明確にする事ができましたし、使う気が全くなかった LibreOffice にも少し詳しくなりました。何より、Excel 2019 for Mac の完成度に素直に驚く事ができました。