執筆:EugeneAmnis
Excel開発にリファレンスは必要か?
機械設計・制作・測定において、JISなどのリファレンスを参照することがよくあります。そして変化の激しいプログラミングではオンライン上のリファレンスを参照しながら、ことを進めることも多いです。
ここでいうリファレンスとは技術情報掲載媒体のことを指し、機械系であれば嵌め合いやデータム記号参照を目的としたり、プログラミングでは関数の参照を目的とします。媒体は紙であったり、ネット上のサイトであったりとまちまちです。
Excelのリファレンス
Excelにはビルトインされた関数リファレンスがあり、それを参照しながらでもことを進めることは可能です。ただ、現場を経験している身としてはこれがネックとなることが多かった気がします。
多くの人がExcelありきの仕事をしているわけではなく、あくまで便利な道具の一つとしてExcelを使っています。現場仕事のこれはExcelで管理できそうだ。と当てをつけて、パソコンに向かうわけです。
よく、私はそんな人から呼び出され、自分の仕事を中断し、「ナニナニしたいんだけど。どうすればいい?」と無邪気に質問され、良い人ぶって質問に答えていました。自分的には「僕も教わるときがあるのだから。」と納得させながらこなしていましたが、負担であることは変わりません。
質問する側としては、全くExcelの完成イメージができない中でビルトインされたリファレンスを調べながら、ファイル作成操作をしていくので、集中力の消耗は激しいものがあるのでしょう。そうして根負けし、Excelに詳しそうなやつを呼び出すのです。
ただ、集中力が低下した中で質問するものだから、要領が明白とは言えません。真意を得るためにこちらから質問を追加でする必要が出てきてしまいます。
Excelリファレンス本の適切な位置
これは冷蔵庫に何が入っているか分からないまま、仕事終わりに晩御飯を作るようなものです。最悪、心が折れてコンビニ弁当を買うか、そのまま寝るかの未来予想図が浮かびます。
そのようなパソコン前のグダグダを無くすためにも、提案したいのがExcel操作前に現場でExcelのリファレンスを参照しながら、完成イメージを作ることです。
既に述べましたが、Excel作業のための仕事ではなく、何らかの仕事の管理にExcelを使いたいというのが一般的な理屈でしょう。その仕事の管理にどのような情報が必要か、どんな情報操作が必要かを詰めた段階でExcelのリファレンス本を参照しながら、使えそうな関数をピックアップする。
もちろん、最初は上手くいかないかもしれませんが場数を熟していくことで自然とコツを掴んでいくことでしょう。もし、アドバイスをするならば、最初はセルの入力箇所と関数で入力する値を処理することだけに集中するべきです。これにより基本構造が決まり、この基本構造を元に条件付き書式やフォームなどより便利な機能を追加することができます。
基本構造がアヤフヤな内に条件付き書式などを決めてしまうと作り直しが瀕雑になり、集中力が切れ、作業継続が難しくなってしまいます。
あるビジネス本で「開発は一箇所で行うのが効率が一番良い。」という旨の説明を読み、腑に落ちたことがあります。新しく何かを始める際は皆、頭の中に青写真を思い浮かべながらことを進めると思いますが、作業の中断が多い中では青写真をいちいち頭の中で組み立てて作業を始める必要がでてきて、手間の多さに嫌気がチームに蔓延しかねません。
より小さいグループなら、すぐに瓦解するかもしれません。だからこそ手元にリファレンスを置くことで青写真をより精密・鮮明にした上で中断を最小にしてことを進める必要があるのです。たった一冊の本でもその効果は非常に大きいと言えます。
アフェリエイトになりますが、おすすめのExcel関連本を表示しますのでもし宜しければご検討ください。
コーディングをするようになってからはリファレンスはよく利用するようになりました。どの言語がよりコーディングしやすいかを調べるためやどこまで標準機能で作り込めるかを知るためにです。大まかな概要ができてからコーディングを始めるのが結果的に早いことが多いと経験が教えてくれました。下調べをしないでパソコンに向かうときはコードも無茶苦茶に(まともなコード掛けている自信はありませんが)なりがちです。
あぁ、きれいなコードを書けるできるプログラマにいつなれるんだろうか。(T-T)
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