執筆:EugeneAmnis
FormeStudio26.6の機能説明
カイゼン・ハンディーターミナルアプリForMeの管理マクロシートFormeStudio(Excel)は6周年を迎え、バージョンも26.6となりました。初代のFormeCollectorからWindows・MacとOS毎の機能差の激しいExcelを超えて同等の機能を提供するという設計思想のもと、実装を絶え間なく続けてきました。
ユーザーのExcel操作の邪魔にならないようにリボンユーザーインターフェイスに拘り、OSの標準機能を有効活用して余計なプログラムをインストールさせない。不要な際はゴミ箱に捨てるだけで機能削除ができるなど、パソコンに詳しくないユーザーでも簡単かつ安全に利用できるように心掛けてきました。
守りだけでなく、開発当初に市井に普及し始めていたQRコードに着目してFormeStudioからQRコード作成が簡単にできる単一HTMLファイルFormeQRCoderを同梱するなど独創的な機能追加も意欲的に実施しています。
そんなFormeStudioも機能が増え、一見すると何ができるのか分かりづらくなってきましたので、今一度改めて機能紹介を行いたいと思います。原則としてWindows・Mac両OSで利用可能な機能ばかりですが、一部使用できないものや挙動の違いなども説明していきます。
機能一覧
- CSVシート追加
- CSVフォルダシート追加
- CSVデータベースシート追加
- ファイルの監視
- CSV貼り付け
- TABLE2CSV
- SHEET2XLSX
- SHEET2BOOK
- FormeQRCoderを起動
- ローカルパスの画像を挿入
- ハイパーリンクの挿入・削除
- フォームシート追加
- 印刷メニュー追加
- WEBTABLE追加
- 別ブックの範囲リンクを追加
- ファイルパス取得
- フォルダーパス取得
- ファイル名取得
- タイムスタンプ
- A1を選択
- 全画像選択
- シート選択ダイアログ
- テーブルフォーム(プレビューフォーム)表示
- FormeCurrentPath()
- FormePathSeparetor()
- FPS()
- FormeWebApi()
- FormeENCODE()
- FormePreviewForm
- FormeWinForm
- Mac専用マクロ
機能紹介
31個の機能を紹介します。その他にもオプションツールに幾つかの機能がありますが今回は割愛します。
CSVシート追加
選択したCSVファイルを新しいシート上のテーブルに追加します。文字コードを選ぶ必要があります。(default:Excelの文字コード、日本ならShift_jis)
1行目はシステムが利用します。元ファイルはそのままです。
CSVフォルダシート追加
選択したCSVファイルのファイル名からキーワード(keyword_000.csv)を抜き出し、同ディレクトリ内の同じキーワードから始まるCSVファイルを全て新しいシート上のテーブルに追加します。文字コードを選ぶ必要があります。(default:Excelの文字コード、日本ならShift_jis)
1行目はシステムが利用します。元ファイルはそのままです。
CSVデータベースシート追加
選択したCSVファイルのファイル名からキーワード(keyword_000.csv)を抜き出し、同ディレクトリ内の同じキーワードから始まるCSVファイルを全て新しいシート上のテーブルに追加します。元ファイルは指定したバックアップフォルダに移動されます。次回からファイル更新をクリックすると取り込み先フォルダ(初回選択ファイルのディレクトリ)から自動でデータを追記します。ブランクテーブルシートを作成することも出来ます。文字コードを選ぶ必要があります。(default:Excelの文字コード、日本ならShift_jis)
1行目はシステムが利用します。
ファイルの監視
ブック内にある全てのCSVデータベースシートのファイル追記をします。自動更新をオフにしているシートは更新されません。
CSV貼り付け
アクティブセルに選択したCSVファイルの内容を通常の値として貼り付けます。文字コードを選ぶ必要があります。(default:Excelの文字コード、日本ならShift_jis)
TABLE2CSV
アクティブシート上にあるテーブルをCSVファイル(Excel16以上ではUTF-8、未満ではデフォルトコード)としてシート名を名前にして保存します。上書き確認は表示されません。 FormeStudioが自動作成したシートではデフォルトコードかUTF-8かを選べます。またA2セルに出力フォルダを設定しておくことで自動出力をします。(上書き確認は表示されます。)
SHEET2XLSX
アクティブシートをExcelファイルとして保存します。
SHEET2BOOK
アクティブシートを別のブックとして開きます。
FormeQRCoderを起動
選択セルの内容をQRコード作成HTMLファイルFormeQRCoderに送り、QRコード化し、表示します。FormeStudioと同一ディレクトリにFormeQRCoderが存在する場合は自動的に起動します。ない場合はインターネット上のFormeQRCoderに接続をするかを選択をするダイアログが表示されます。
ローカル上のFormeQRCoderでは1280文字まで、インターネット上のFormeQRCoderでは245文字までのQRコード作成が一回の操作で出来ます。
ローカルパスの画像を挿入
選択セルに入力されたローカル画像ファイルパスの画像データをセルの大きさに合わせて貼り付けます。Macではファイルアクセス権譲渡ダイアログが表示される場合があります。
ハイパーリンクの挿入・削除
選択セルに入力されたリンク文字列をハイパーリンクとして設定します。すでにハイパーリンクが設定されていた場合は解除します。
フォームシート追加
アクティブシートがFormeStudioによって自動作成したテーブルがあるシートの場合、そのテーブルにレコードを追加できるマクロボタンのついたシートを新規作成します。
印刷メニュー追加
アクティブシートがFormeStudioによって自動作成したテーブルがあるシートの場合、そのテーブルとリンクしたメニューパレットを抜き差し印刷用シート上に設置します。
WEBTABLE追加
ホームページに掲載されているテーブル要素のデータをアクティブセルを起点に入力します。元々はExcelの標準機能ですがWindowsとMacでは操作が全く異なるので操作性統一のために実装しました。
別ブックの範囲リンクを追加
別のExcelブックの値(範囲)とのリンクをアクティブセルに入力します。
ファイルパス取得
選択したファイルパスをアクティブセルに入力します。
フォルダーパス取得
選択したフォルダパスをアクティブセルに入力します。
ファイル名取得
アクティブセルがフォルダパスでない場合は選択したファイルの名前を入力し、フォルダパスである場合はそのセル以下にフォルダ内のファイル・フォルダ名またはパスを列挙します。
タイムスタンプ
アクティブセルにタイムスタンプを入力します。
A1を選択
全てのシートでA1を選択します。ただし、ブランクセル以外ではA2を選択します。
全画像選択
アクティブシート上の全図形・画像・シェープを選択します。
シート選択ダイアログ
シート選択ダイアログを表示します。
テーブルフォーム(プレビューフォーム)表示
アクティブセルがテーブルまたは画像パスの場合にテーブルフォーム(プレビューフォーム)を表示します。Windowsではjpg、Macではjpg・pngをプレビュー出来ます。
Macではファイルアクセス権譲渡ダイアログが表示される場合があります。複数の範囲を選択し実行するか、Mac専用マクロ群のマクロを使うことでアクセス権譲渡の回数を減らすことが出来ます。
FormeCurrentPath()
ユーザー定義関数です。現在のカレントパスを返します。
FormePathSeparetor()
ユーザー定義関数です。現OSのパスセパレーターを返します。
FPS()
FormePathSeparetor()の短縮版です
FormeWebApi()
ユーザー定義関数です。WindowsではWEBSERVICE関数を、Macでは互換関数を返します。Macではスクリプトファイルのインストールが必要になります。
FormeENCODE()
ユーザー定義関数です。WindowsではENCODEURL関数を、Macでは互換関数を返します。Macではスクリプトファイルのインストールが必要になります。
FormePreviewForm()
テーブルフォーム(プレビューフォーム)表示のショートカットキー登録用マクロです。
FormeWinForm()
Windows専用マクロです。データインプットフォームを表示します。
Mac専用マクロ
Windows版のExcelより機能制約があるMac版のExcelの機能補完用スクリプトメンテナンス用マクロ群です。
これからもカイゼンを続けて参ります。
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